プラセンタの安全な製造方法ですが、プラセンタは熱に弱く、製造工程でのプラセンタエキス抽出法によっては、有効成分の残存率が低くなり、製品の質にもかかわってきます。

ではどのような抽出方法があるのでしょうか?

プラセンタエキスの抽出方法

プラセンタエキス

加水分解法・・・プラセンタの細胞膜を強酸で分解し、プラセンタエキスを抽出する方法です。

強酸を使用するため、有効成分までもある程度破壊されてしまいます。メルスモンの製剤は、この方法が利用されています。

酵素分解法・・・酵素はその種類によって、特定の物質を分解します。それを応用し、プラセンタを低温状態で酵素によって分解させ、プラセンタエキスを抽出する方法です。熱による有効成分の破壊が抑えられるため、比較的高品質なプラセンタエキスの抽出が可能です。

凍結融解法・・・急速凍結させた胎盤を解凍する時、細胞膜が破壊されることを利用してプラセンタエキスを抽出する方法です。簡単な方法ですが、有効成分の抽出率が悪いため、あまり利用されていません。

凍結酵素抽出法・・・熱に弱いプラセンタを凍結状態のまま酵素によって分解させるという、酵素分解法と凍結融解法の利点を活かした抽出方法です。しかし、時間とコストがかかってしまいます。

分子分画法・・・必要な有効成分のみを特殊なフィルターを使って取り出す方法で、人体に悪影響な物質を取り除く事も可能な優れた抽出方法です。有効成分を壊すことなく効率よく取り出すことができます。ラエンネックの製剤は、この方法が利用されています。


プラセンタエキスの含有量が多いからといって有効成分も多く含まれているわけではありませんし、一概には効果が高いとは言えません。

また、プラセンタの製造方法の過程で、抽出したプラセンタエキスを粉末状にするのにスプレードライ製法とフリーズドライ製法が使われていますが、有効成分の残存率は圧倒的にフリーズドライ製法のほうが高いです。

このようなこともプラセンタ選びの参考にしてみてください。

実際プラセンタを製造している工場は限られているので、プラセンタの製造方法にあまり違いはありませんが、各工場にメーカーが発注する際の原料や有効成分の濃度などによって品質や価格も違っているというのが実情のようです。