プラセンタとは、元々英語で動物の胎盤を意味します。
しかし現在、一般的に使われているプラセンタとはその胎盤から抽出したエキスのことを指します。
では、胎盤にはどのような働きがあるのでしょうか?
まず受卵が子宮に着床すると、赤ちゃん本体の部分と胎盤とに分かれます。
そして赤ちゃん本体と胎盤をつなぐのが臍帯(へその緒)で、胎盤は母体から酸素や栄養素をかき集め、臍帯を通して赤ちゃんに送り込み、赤ちゃんはその栄養などを元に、細胞分裂を繰り返し成長していきます。
胎盤にはもう1つ重要な役割があります。成長因子(グロースファクター)を生み出すことです。
この成長因子の働きによって、赤ちゃんの細胞分裂が正確かつ高速に行われていきます。
プラセンタはこのような働きのある胎盤から抽出したエキスを元に作られているため、プラセンタの特徴である成長因子が含まれています。
成長因子は細胞分裂を促す働きがあるので、大人の弱り始めた細胞を活性化させ、それにより身体全体の調子が良くなっていく作用が働き、諸症状が改善されていくというわけです。
プラセンタには、身体を正常化させるために、原因を抑制するのではなく、新しく作り変えていく効果が期待でき、プラセンタ特有の特徴になります。
プラセンタといえば成長因子
プラセンタといえば成長因子(グロースファクター)の存在が特徴ですね。
プラセンタが健康や美容に良いとされるのは、この成長因子が含まれているからに他なりません。
胎盤で作り出された成長因子は、赤ちゃんに他の栄養素と共に送り込まれ、赤ちゃんに細胞分裂し、成長するように促します。
そのときに各細胞がどのような細胞にならなければならないかという情報を与える役割も担っています。
プラセンタを摂取すると、大人にも同じような働きを、成長因子はしてくれます。まず老化して衰えている細胞やダメージを受けている細胞を見つけ出し、細胞分裂をするよう促します。
身体全体で細胞分裂が活発になり、細胞がどんどん若返っていき、血液の流れが良くなり新陳代謝が促進されます。
新陳代謝が良くなることにより、ホルモンバランスが整ってきたり、自律神経にも作用していきます。
このように、プラセンタに成長因子が含まれていることによって、いろいろな症状を基から改善していき、またその相乗効果によって、身体全体が正常化していくというプラスの循環が出来ていきます。
多くの美容に効果があると言われる栄養補助剤の中で、プラセンタが選ばれている最大の要因は、この成長因子が含まれているからではないでしょうか。
摂取方法どのように?
プラセンタを摂取する方法として、主に3つの方法があります。
注射、経口、塗布の3種類です。
では、どの方法を選べばよいのか、それぞれのメリットやデメリットを考えてみましょう。
まず注射で摂取する方法ですが、メリットとして、筋肉や皮下など体内に直接取り込むため即効性に長けてることが挙げられます。
デメリットとして、クリニックに通わなければならず、コスト面でも割高になってしまいます。
金銭的、時間的余裕があり、ある程度早く効果を実感したいという方にオススメです。
次に、経口で摂取する方法の場合、メリットとして場所を選ばずすぐに摂取でき、コスト面でも手軽ということが挙げられます。
デメリットは、吸収に少し時間がかかってしまうことです。
経口摂取はデメリットもあまりありませんし、なんと言ってもお手軽なので初めてプラセンタを試してみようという方には、一番おすすめの摂取方法ですね。
プラセンタを塗布する摂取方法は、主にコスメで利用されていて、メリットは体内に直接取り込まなくてすむということです。
デメリットは、プラセンタの特徴を生かしきれないということです。
プラセンタは動物由来の成分を使用しているものが多く、中にはそれが気になるという方も多いので、身体に取り込みたくはないけどプラセンタに興味があるという方、身体に大きな変化は望まないという方などには良いかもしれません。
ご自身がプラセンタを摂取することで、どのような効果を得たいかを考え選択するのが良いのではないでしょうか。